偉大なマイケル

昨日、今日と地震の関係で学生のレッスンはお休みにしています。学校が休校なのに、授業するわけにはいかないので。

ということで報告できることが、無いのですが今日は授業で用いたマイケルジャクソンの"Heal the World"を紹介します。

 

There are people dying if you care enough for the living

訳)人生を注意深く見つめれば、死んでいく人々がいる(のがわかる)

 

care enoughは「充分に気にかける」という意味です。ここで素晴らしいなぁと思うのは、普通は「気にかけなければ、死んでいく人々がいる」と「もし~しなければ・・・」という否定的な表現を歌ってしまいそうなのですが、マイケルは「人生を見つめよう。そうすれば死んでいく人々がいることに気づく」という肯定的なメッセージを送っています。曲の最後にも、Together we cry happy tears「共に幸せの涙を流そう」と歌っています。Let's を使っていないあたりにそれを当然(自然)のことのようにとらえているのではないかと感じます。「天使の歌声」と言われる流れるような(オーケストラの弦楽器のような)音程の声を聴きながら、マイケルの表現者としての偉大さを感じていました。